【福井県】越前二之宮・劔神社

(別称・織田明神)

社格・旧国幣小社

御鎮座・福井県丹生郡越前町織田113-

主祭神・素戔嗚尊(すさのおのみこと)

気比神宮に次ぐ越前国二宮とされ、越前国の式内社、敦賀郡「劔神社」の論社とされる。

例祭10月9日

 

《沿革》

劔神社が鎮座する織田の地は、福井県の西部、丹生山地のほぼ中央に位置する織田盆地の中心に広がっている。福井市・鯖江市・越前市からいずれも車で20分ほどの処にあり、海岸部と内陸部とを結ぶ交通の要所で、東西・南北に延びる道路の中心にあって、早くから開発された地域である。

律令時代の越前の国は、南から敦賀郡・丹生郡・足羽郡・坂井郡・大野郡の5郡が置かれていたが、弘仁14年(823)に丹生郡の東を割いて今立郡が新たにできる。また、敦賀郡には伊部・鹿蒜・与祥・津守・従者・神戸の六郷が置かれていた。当地域は、『和名抄』の敦賀郡の伊部郷にふくまれる一帯と考えられていたようで、劔神社と摂社織田神社、さらに近郷の伊部磐座神社は『延喜式』神名帳では敦賀郡に所在する式内社に比定されている。また、郷内には、間人、秦、伊部などの各氏族が住み、織田盆地の平地には耕地整理の跡ともいえる一町四方の条里制の地割も見られる。

 

 

《御由緒》

劔神社の創祀は悠久の昔、遥か北に仰ぐ座ヶ岳の峰に素盞嗚大神を祀り、〝劔大神〟と称えてきたことに始まります。神功皇后摂政の頃に第十四代仲哀天皇の第二皇子忍熊王は、劔大神の御神威を頂き当地方を治めることができたことを謝び、現在の地に社を建て〝劔大明神〟と仰いできたことを社記は伝えています。

奈良時代より祈願の霊場と尊ばれ、朝廷をはじめ多くの人々から厚い信仰を受けてきました。現在所蔵する国宝の梵鐘は、第四十九代光仁天皇の御奉納といわれています。中世以降は、朝倉氏を始め武将の崇敬も厚く、特に織田信長公は氏神と崇めて、格別の信仰をもって神領を寄進するなど、神社を保護しました。

江戸時代の末には、伏見宮家の御祈願所と定められ、拝殿の御寄進をいただき厚い尊崇をうけて今日に至っています。越前国二の宮として一の宮の氣比神宮と共に、福井県民はもとより県外の方々からも篤い信仰を受けている神社です。

 

 

 

境内に入るとすぐ左に天満宮(画像左側)と庚申宮が祀られています。

 

 

画像上は「旧神前院護摩堂」町指定文化財

 

この堂宇は、劔神社の神宮寺である織田寺の護摩堂として延宝三年(1675年)に建立された。堂中では真言密教の修法により護摩祈祷が行われ、煙のために黒く煤けて当時の面影を残している。

 

 

現在の拝殿は弘化四年(1847年)に建立されたもので、文政十年(1827年)に劔神社が伏見宮家の祈願所になった機縁によります。

 

 

【御本殿】

千鳥破風大瓶束裏の墨書から、寛永四年(1627年)にはその存在が確認されています。屋根は柿葺の入母屋造で、正面に千鳥破風や唐破風をもつ屋根の姿は見事で、「織田造」と称されています。(県・重要文化財)

 

 

向かって右・小松建勲神社 (こまつたていさおじんじゃ)

御祭神・平重盛公・織田信長公

平重盛公は忠孝の誉高い武将、織田信長公は戦国第一の武将、不世出の英雄、近代日本発展の基礎を築いた人と称えられます。出世開運、勝運隆昌の神と仰がれています。

 

左・奇稲田媛神社

御祭神・奇稲田媛大神

 

素盞嗚大神の后神、古来縁結びの守護神と仰がれ、良縁和合成就を祈念する人が多く訪れます。

 

 

《織田神社》本殿右

御祭神・保食大神 ・仲哀天皇 ・応神天皇

 

古来、八幡宮と称え、大願成就、厄除開運の守護神と仰がれます。流造、桧皮葺、欅材、流造り特有の屋根の勾配が優美な室町時代初期の建物です。

 

 

境内の左側には小高い山がありそこにも数多くの摂末社が祀られています。

 

 

祀られているのは水木稲荷・忠魂社・猿田彦神社。

 

 

 

《剣神社と織田》

当社の鎮座地である越前町織田は、織田信長公の祖先の故郷です。越前町織田荘の荘官と子に常昌という立派な人物がいましたが、時の越前の守護斯波氏にその才能を見出され、家臣として取り立てられて、尾張の国に派遣されました。苗字は故郷の地名をとって織田を名乗るようになりました。

織田氏は尾張で次第に勢力を伸ばし、守護代を勤めるまでになりました。信長公の時には尾張一円を掌握し、更に日本全国に雄飛するまでになりました。

 

信長公は戦国の乱世にあっても、劔神社を氏神として深く尊崇し、武運を祈ると共に、多くの神領を寄進し社殿を造立するなど、劔神社の保護と治安に尽くしています。 天正十年(1582)、信長公は本能寺の変であえない最期を遂げ、天下統一の夢は消えましたが、織田の人々は信長公の功績と威徳を偲び、御霊を境内の小松建勲神社に合祀しました。ちなみに織田氏の家紋は「織田木瓜紋(五つ木瓜紋)」ですが、当社の神紋も同じ紋章であり、昔から深いつながりがあることを示しています。

 

 

【御朱印】

御朱印は境内右にある社務所で拝受することができます。

初穂料は300円

 

 

越前二之宮・劔神社(別称・織田明神)

最寄駅 JR北陸本線 武生駅

 

所在地・福井県丹生郡越前町織田113-1

URL http://tsurugi-jinja.jp/access.htm